LESSON2 ハラスメントの種類
職場や学校で行われるハラスメントの種類には、大きく分けて5つある。
①セクシャルハラスメント
②ラブハラスメント
③パワーハラスメント
④モラルハラスメント
⑤アルコールハラスメント
ここでは、この5つの定義を順に説明していこう。
①セクシャルハラスメントの定義
相手方の意に反して、性的な性質の言動を繰り返し行い、それに対する反応によって、仕事や学業を続けるうえで一定の不利益を与えたり、就業環境を著しく悪化させること。セクシャルハラスメントには、職場や学校などの上下関係を利用し、下位にあるものに対して継続的に性的な言動や行動を繰り返す対価型セクハラと、職場で異性が不快と感じる性的なカレンダーやポスターを貼ったり、性的な冗談、容姿、身体などの会話を続けたり、嫌がっているにも関わらずジロジロ見たりする行為を指す環境型セクハラがある。
②ラブハラスメントの定義
恋愛・性行為の有無をしつこく聞いたり、もしくは恋愛経験の少ない人間は、人格的・精神的に劣っているという言動を浴びさせる行為。こういった言動の背景には「結婚をしてこそ一人前」「女の一人もいない奴は満足な仕事ができない」等のジェンダーに関わる既成概念がある。
③パワーハラスメントの定義
職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えること。 日本では主に、リストラが目的の退職に追い込むためのハラスメント行為と心理的に追い詰められた上司による問題行動としてのハラスメント行為の2パターンがよく知られている
④モラルハラスメントの定義
いわゆるいじめ行為。言葉や態度、身振りや文書などによって、学校に行ったり、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場や学校を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場や学校の雰囲気を悪くさせることである。
⑤アルコールハラスメントの定義」
アルコール飲料に絡む嫌がらせ全般を指す言葉で、飲酒の強要、イッキ飲ませ、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠くこと、酔ったうえでの迷惑行為の5つを指す。
上記した5パターンあるハラスメントの特徴として、どれか一つのハラスメントというよりは、相互的なハラスメントが行われているケースのほうが極めて多いということだ。
これをもう少しわかりやすく説明するために、以下のような言葉に置き換えてみる。
A.セクシャル・・「性的な」
B.ラブ・・「個人的な恋愛・性行為に関わる」
C.パワー・・「上司からの」
D.モラル・・「自己愛的な」
E.アルコール・・「アルコール絡みの」
ハラスメント・・「自分の意に反した、不快にさせられる行為」
たとえば、酒の席で、酔っ払った上司から「最近、男はどうなの?」と、自分が不快であるにも関わらず聞かれた場合は、「性的な」「個人的な恋愛・性行為に関わる」「上司からの」「アルコール絡みの」「自分の意に反した、不快にさせられる行為」となり、これは「セクシャル」「ラブ」「パワー」「アルコール」ハラスメントと言えることができる。また、女性社員が一定の男性を指して「あの人、絶対童貞そう」なんて噂をする行為も、「ラブ」「モラル」ハラスメントとなる。
こうして考えると、ハラスメントは、男女の性差関係なく、誰でも自覚なしに加害者や被害者となり得る行為であり、だからこそ、男と女、雇用する側される側の、細心の注意や配慮が問題解決の鍵となってくるのである。
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